娘が近くに住んでるのは幸せなことやで!と言う言葉を
何度母から聞いたかわかりません。
それを言われると、もうどうしようもありません。
私だって出来ることなら親の近くに住んで
幸せな結婚でもして、孫の顔でも見せてあげて
しょっちゅう遊びに行ったり来たりしたいです。
そういう友達も多いので、ほんとうらやましいです。
ですが、ドイツに住み、今回結婚することになり、
親の近くに住むことは実現しなくなりました。
結婚を決めたことが余計に母を悲しませているのかもしれません。
母が「寂しいな・・・」と、母の目線からの言葉を聞いて
私が幸せになることより自分のことばっかり中心に考えてるやん、
と思ったこともありました。
女兄弟でもいれば、安心して親のことを任せられるのに、
近くに住んでてもめったに実家に帰らない弟しかいません。
だけど、それでも弟が近くにいてくれてることで安心していました。
そんな弟が、海外に出る!と言い出しました。
まもなくロンドンに来るそうです。2年ほど滞在するとのこと。
とはいえ、2年で帰るのか、何かのきっかけでそのまま住みついてしまうのか
それはわかりません。色々考えた結果海外に出るそうです。
たった2人しかいない子供が2人とも海外に出てしまうとなって
母は本当に悲しいようで、なんで2人とも行ってしまうの・・・・と
とても落ち込んでいます。
私も自由に海外に飛び出してきた身なのに、自分のことを棚に上げて
弟に親のためにも日本にいて!と勝手なことを思ったのは事実。
弟がやりたいこと、弟の夢のことより、
「なんで日本を出て行くの?お母さん悲しむのに!」ってその思いが強かった。
でも、今日母から、家族として応援すべきことだね、という
母なりに考えて納得しようとしているメールが来ました。
そして私の結婚に関しても、
経済的に大変なことが多くて、還暦過ぎても私以上に働いてる母。
お金のことは心配せずに、休みだけ取ってくれればいいからと言っても
子供の最大の行事である結婚に経済的なことを言うなんて親としては失格やね、
何とかなるし、なんとかするから大丈夫よ、恥をかかせないようにするから、と。
少し前のメールには(ドレスの試着も)日本だったら一緒に見に行ってあげられるのに、本当に悲しいって書いてありました。
苦労ばかりして、おまけに私は母を悲しませてばっかりなのかもしれません。
海外に出たことが間違っているのか、
日本に帰って親の近くで暮らすほうがいいんじゃないか、
そんなことばっかり考えてしまいます。だけどどうしたらいいのかわかりません。
親が近くにいない分、彼の両親は私のことを本当に可愛がってくれます。
私も彼の両親のことは、近くにいるぶん
自分の両親のように思って大切にしたいと考えています。
きっとそうしていれば、弟にも私のように相手の両親を大切に思ってくれる
優しいお嫁さんが来るかな、なんて思っていましたがそれもいつ実現するやら・・・。
大好きなマッキーの曲に
かくも家族というものは、よく考えられて組まれたTag Team
他人なら愛想つかして、会わなきゃそれで終わるところも
そこはさすが神様だ、絆というロープの中で
遠慮せずにお互いとぶつかり合える、向き合える
かくも家族というものは、よく考えられて組まれたTag Team
なかなか治せない性質の悪さを備えた僕らのために
神様が考えて組んでくれたそれがまさにTag Team
この家族しかつかめない幸せがこの先に必ずある
それぞれの家族にそれぞれの事情があるので、
何が正しくて何が間違っているのかわからないけれど、
いつも母が言ってた
「いつもはバラバラでもいざというときは家族なんだから力を合わせればいい」
って言葉。離れてようが、会えなかろうが絆というロープの中の家族。
絆だけはしっかり強い家族だと思っています。
母はいつも、私がドイツに来てからことあるごとに
「帰るところはあるから、無理せずいつでも帰ってきたらいいよ」と
言ってくれていました。
ドイツで知り合った人の中には、家を半ば飛び出してきて
仕事が無くなって、生活保護を受けなきゃならない状態になっても
親の手前、意地を張って日本には帰れない人もいました。
そんな時、常に「帰る場所はあるからね!」と言ってくれる
私の親の寛大さに感動しました。
「近くにいること」で母に幸せな思いをさせてあげることは出来ませんが
私たち家族なりの方法で、みんなが幸せに暮らせればと思っています。
そして、ひとつ安心しているのは、弟が「ロンドン」を選んでくれたこと。
同じ英語圏でもアメリカにでも行かれたら本当にバラバラだったけど、
同じヨーロッパに来てくれるのであれば、近いし私も安心です。
春に日本に帰ろうと思っていますが、そのときにはもう弟はいないようで
次に家族がそろうのは私の結婚式です。
そして優しい彼が新しい家族の一員になってくれる事を本当に嬉しく思います。
新しい家族で集合するのが楽しみです。
いつも家族と一緒にいる方、親の近くに住んでいる方、
当たり前のようですが、本当に幸せなことだと思うので、
その時間を大切にしてくださいね!