Living in Germany

◆ドイツで暮らす◆

 

 

 

 

☆怪しいおじさんとドイツの日常

以前こんな記事を書きました。

 

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日頃から、フランクフルトなどの大きな町に出ると「お金をくれ」と近寄って話しかけてくる人も多く、見るからに怪しい場合はわかるのですが、どっちなのかわからないことがあるのも事実。

 

先日もフランクフルトの中心の駅で電車を待っていたら

 

・身なりは小奇麗なおじさん

・手にスマホとお財布を持っている

・ドイツ人ではない

 

おじさんが「ドイツ語はできるか?」と話しかけてきて、電車の行き先とか何かの質問かと思ったので応えたら「実はBad Homburgまで電車に乗りたいんだが、手元にこれだけしかないんだよ!」と1ユーロと少しの硬貨を見せられ、「銀行のカードも忘れてしまって帰れないから小銭を貸してくれないか?後日必ず返すから。僕の携帯番号もメールアドレスも、名刺も渡すから」と。

 

本当に困っているのか?怪しいのか?怪しくないのか?

 

とりあえず私はお財布はカバンから出さずに手だけを突っ込んで、1ユーロ程度の小銭を取り出して見せて「今はこれしかないわ、足りませんね」と答えたところ「5ユーロや10ユーロ札は無いのか?上の券売機に一緒に行ってくれたらおつりはその場で渡すよ」と、本当は持っていたけれど「銀行で下ろしたばかりで50ユーロ札しか持ってなくて」と嘘をつき、「本当に無いのか?必ず返すから!」と食い下がるおじさん。

 

「ありません、それに私の電車がもう来てしまうので、あったとしても券売機に行く時間も無いので」と断り、おじさんはそこで諦めて去っていきました。

 

たぶん怪しかったと思います、今思うと。

 

やっぱり「ドイツ語は出来るか?」って来た場合は「できない」って応えるのが身のためなのか・・・。

 

話は変わりますが、結局そのおじさんに対応したあといつもであれば5分に1本ぐらいはホームに入ってくる電車が1本も来なくなり、自動アナウンスで「S1番の電車は10分遅れます、S2は10分遅れます・・・、S3は・・」と、どの電車も10分遅れるというアナウンスばかり。でも30分近く何の電車も来ずホームはすごい人だかりになって行きました。平日の夕方、クリスマスマルクトも始まっていて人も多い。

 

何の具体的なアナウンスも無いまま全ての電車はピタリと止まってしまい、結局30分以上経ってから運行再開。何があったのか結局わからないままでした。

 

そのホームに入ってくる電車の全てが中央駅に止まるので、中央駅まで行きたい人とかも沢山いるはずだし、何本か電車が来たら人も減るだろうと思っていたのに、1番最初にホームに入ってきたのがよりによって私の乗りたい電車、これを逃すと最低でも更に30分待ち、乗らないわけには行かない。

 

運行再開後初の電車なので当たり前ですが大混雑の車内、日本のラッシュアワー並み。私はベビーカーを押していましたが、ここはドイツなので気を使うことも無く、嫌な顔もされないし全く当然のように乗り込みますが、そんな中で同じく「全く当然のように!」自転車を持ち込む人たち。この人ごみに自転車はきついぞー!と思うけれど、別に誰が小言を言うでもなく自転車も受け入れ、車内はえらいこっちゃでした。

 

電車が来なくても怒ってる人もいないし、聞こうにも駅員もいないし。特に荒れることも無く淡々と過ぎる感じがなんともドイツだー。

 

その日、平日とはいえクリスマスマルクトもスタートし、クリスマス買い物商戦も真っ只中だったにもかかわらず、町のど真ん中に立つデパートKarstadtがクローズしていました。入り口は開いていてるけれど中は真っ暗。エスカレーターだけが動いていて地下のスーパーには立ち入れるけれど、デパート自体の買い物は出来ないようになっています。

 

何か貼り紙があるわけでもなく、警備員みたいなおじさんが一人立っていて誰かに聞かれたら応える程度。電気がついていないデパートって何事?停電?と思うけれどロープで売り場には入れないがデパートには立ち入れる。

 

誰かが警備員に「買い物できないのかい?」と聞いたら「Betriebsversammlungだから13時からオープンです」とのこと。いわゆる「(組合関連の)社内会議」みたいなこと。組合関連だからこそこういう忙しい時間にぶつけてる可能性もありますが。

 

平日とはいえ、観光客も多い町のど真ん中の老舗デパートが、年末の忙しい時期に呑気に(←呑気だったかどうかはわかりませんけど、笑)社内会議。それを入り口で貼り紙するでもなく警備員のおじさん立たせて、もちろんおじさんも聞かれたら答えるけれど積極的には話さない。それでも回るのよ。誰も何も言わないし、文句も出ないし、お客さんも「そうなんだねー」で終わり。

 

電車が遅れても、デパートが開いてなくても、淡々とした感じ。日本ではなかなか考えられませんけどね。

 

よく海外に住んでいると聞かれると「日本とドイツどっちの生活がいい?」と聞かれて、どっちも一長一短でなかなか一言で即答出来ないのですが、こういう淡々とした感じ、サービス提供側も客側もゆるいドイツの感じは好きです。そりゃお客さんの立場だったら「おいおい!」って思うこともあるけれど、でもお店側の立場になることもありえるし。

 

怪しいおじさんの話からそれましたけど、ある1日の出来事でした。