タイ旅行から戻ってすぐに大阪北部の地震がありました。
幸い、実家は本が少し飛び出たり、置物や化粧品が倒れたりした程度で済みました。マンションの低層階ということもあるかもしれません。上層階に住む人はかなり大変だったようです。数日後、マンション前のバス停で待っているときに横の人から聞こえてきた話では、食器が割れて大変なことになっている、大切なものが割れてしまったとか。一人のおばさんは「どうせ持ってるだけのものだったし、割れたから処分するいい機会だわ!」とのこと。「そういう機会でもないと処分できなかったし」と。
地震で怖くなった母は地震当日から物を整理し処分、重たいものを下に置き、食器棚は軽いものだけにするなど3日間ほどずっと片付けていました。
ここ数年、かなり物を減らしたので、「何度も見たけどいらないものなんてない!」と言っていました。
私としてはまだまだモノが多く感じる実家ではありますが、それでもスッキリはしています。生活のメインであるリビングやダイニングのエリアには背の高い家具も置いていないし、何かが倒れてくるという危険もない。食器棚も備え付けのものだから、置き家具ではないので耐震面では良いというのもテレビでやってました。
私と娘が寝泊まりしていた部屋も、倒れてくるような家具もなく、ベッドの周りにあった地球儀だけがもし落ちてきたら痛いかなあという程度でした。
SNS等で公開されたり、TV局が被災地を訪ねたりで地震で家具が倒れたり物が飛び出たりしているいろんな家の状況をテレビで見る機会がありましたが、その惨状に驚くと同時に、どこも本当にモノが多いな、というのが伝わってきます。ものすごく物が散乱して散らかっているんだけれど、地震前も結構散らかってなかった??と思ってしまうような家も。
家具が倒れたり、足の踏み場もない状況になっていて本当に家具の下敷きにならなかったことが奇跡ではないかと思われるような惨状、高齢の方などはもう片付けられないと言っておられました。
阪神大震災以来、幾度かの大きな震災が起こり「耐震グッズ」も身近なものになってきました。家具が倒れないように天井との間に突っ張るものや、家具の下に敷くものなどいろんなものがあるけれど、まず何より不要なものを減らしておくというのが一番重要だなと当たり前ですが改めて実感。
要らないものを処分した上で、そこから耐震を考えて耐震グッズを使って対策を立てていかないといけませんね。
「地震が起きたら!?」と考えながら家の中、家の外、お店とか色々改めて見ているともうどこも安全なところが無くて、何も置けなくなってしまいます。ドイツに戻ってきても、地震はまず起きないとされているドイツではあるのに、なんか怖くなって色々見直したくなってしまいます。
モノが多いとそのモノの管理や掃除などに時間がとられてしまい、震災などが起きた時にはそれが凶器にもなりかねない状況でもあり、今回実際に体験したことで本当に痛感しました。
そしてドイツに戻ってきて整理熱が上がるという(笑)。
とにかくいらないものは処分、もっともっと少ないもので生活できるようにしたいと思います!とか言いながら、このところ逆にモノが増えてるんですよね・・・。またその話は改めて!