Living in Germany

◆ドイツで暮らす◆

 

 

 

 

☆司会者に同時通訳に、プロってやっぱりすごい!

先日、仕事でとても貴重な面白い体験をしました。

 

ある商品だったり業界だったり、その知識がある、利用したことがある、そういった一般人を集めた座談会をマジックミラーの向こうからオブザーブ。

 

いやー、これ、面白かった。座談会の参加者はその鏡の向こうにまさか人がいるとは思っておらず、司会役の人がみんなにいろんな意見を聞いたりして進めていきます。

 

 

 

参加は全員ドイツ人でした。2時間の座談会が入れ替えで2回、合計4時間という超長丁場。司会者は依頼元の会社とは全く関係ないし、何か商品を勧めたりもしないし、ただ自由に意見を求めるのですが、まずこの司会者がすごいプロ!何人もの参加者から上手にコメントを聞き出して、さらに掘り下げて聞いて、でもみんなは好き勝手に答えるのですが、上手く誘導して、もともと予定していた質問の流れから外れないように、時には「話題を変えますが」と言って次に進んだりと、クライアントから聞いてほしいと事前に言われていることをちゃんと聞くのです。それを2時間、完璧にこなすのです。これにはもうびっくり。ものすごいプロだな、と。すごい人がいるもんだ、とびっくりしました。相当な訓練を受けてるのかな。

 

私たちのいた隣の部屋にはドイツ語&英語、ドイツ語&日本語の同時通訳の人がいて、その座談会をリアルタイムで通訳してくれます。私は最初、日本語があったら助かる!と思ったのですが、やはり同時通訳となるとよくニュースなどで聞くような感じで、自然な日本語にはならない、同時通訳特有の日本語で、分からなくはないけれどあまり頭に入ってこないあの感じ。

 

結局、私は座談会のリアルのドイツ語音声を聞きましたが、同時通訳より情報も多いし、またそれぞれの人間性なども見えるし、やはりいくらリアルに見えていても音声が同時通訳だと、リアル感が半減どころかものすごい減ってしまうので、多少わからないことがあってもドイツ語のほうがストンと入ってきます。

 

それでも同時通訳の方々のプロフェッショナルさを目の前で見ることが出来て、これまた感動。すごい技術だと思います。通訳の方はその業界のバックグラウンドとかがわからないのに、違和感なく訳すし、日本特有のカタカナ英語はそのままカタカナを使って、変に日本語に直したりしないというナチュラルな感じがすごいなと。素人的には「訳せ!」ってなると、カタカナ語も日本語にしないといけないのかなって思ってしまいますが、日ごろカタカナで使われている言葉はカタカナでちゃんと使われていて、さすがプロは違うな、と。

 

 

 

座談会自体も面白かったし、こういうときはドイツ語でこう言うのか!と勉強になって、ホントに必要な座談会で得られる意見よりも、この単語はわからなかったから後で調べよう!みたいなメモばかりしてました。参加者にはいくらか知りませんが報酬が支払われます。座談会のお部屋にはドリンクとかちょっとしたお菓子とかがたくさん並べられていたのですが、まあみんな遠慮せず食べる飲む!こういうところは日本と違いますよねー。タダだし、飲まなきゃ損!みたいな感じの人もいたり。音声がマイクで聞こえてくるのですが、飲み物をグラスに注いだり、お菓子をぼりぼり食べてる音も拾うので雑音が多い多い。

 

そして2時間が経過したとき、司会者があと3分で終わるので、すみません!と言ってるのに、帰らないといけないから!と出ていく人も何人かいて、たった3分が無理なの?と不思議でたまらなかった。司会者も止めるに止められないから、予定がある人はどうぞ自由に帰宅してくださいって言うしかなく、でもあと3分だよ!と、日本だったら誰も席は立たないだろうな、という空気ですけどね。

 

もちろん参加者は他人どうしで初対面。でも活発に意見が挙がり、みんなが次々発言しているのは、司会者の腕だけじゃなくやはり国民性もあるのかな。これ、同じことを日本人相手にやろうと思ってもここまで意見が出たりディスカッションしたりはできないかも。

 

色んな「プロ」の仕事を垣間見れて、一般人のリアルな声が聞けて、そして私は4時間みっちりドイツ語のヒアリングが出来て、すごく充実した1日でした!いわゆるマーケットリサーチと言うのでしょうか、こういう世界が世の中にはあるんだなーと、そういうことも知れて勉強になりました。