Living in Germany

◆ドイツで暮らす◆

 

 

 

 

☆電車の緊急停止ボタンを押した彼のその後・・

先日、出勤時に乗っていた電車での出来事。

 

座っていた私のすぐ近くに立って乗っていたお兄ちゃんが突然意識を失ってバタン!と倒れました。目の前だったのでびっくりしました、体が硬直して目も見開いたまままばたきもせず。

 

ものすごい偶然でそこに、仕事を終えて家路につく救急隊のお兄ちゃんが乗っていました。制服も着たままでそこにいるというあまりの偶然にびっくり。そのお兄ちゃんはやはりプロ、動きが早かった。大きな声で「大丈夫か?」と話しかけたと同時に、その横にいたもう一人の別のお兄ちゃんが電車の緊急ブレーキのレバーを押しました。

 

 

 

倒れた男性はすぐに意識を取り戻し「もう大丈夫です」と立ち上がりました。そのころ、緊急ブレーキが効いて電車は徐行し、そのブレーキのところにあるモニターから「何が起きたのですか?」と運転手(車掌?)の問いかけがありました。

 

「人が倒れたんですけど、もう大丈夫です」と応答するお兄ちゃん。「Bitte?」と何度も聞き返されモニターがうまく作動していないのか声が聞こえないのか?何度も何度も「何があった?」と運転手の質問が続きました。

 

そんなやり取りが何度かあった後、倒れたお兄ちゃんは大丈夫みたいだし、助けようとした救急隊のお兄ちゃんも「仕事帰りなのにまた仕事になるかと思ったよー」なんて言いながら和んでいたら、車内放送があり、「先ほど緊急ブレーキを意味なく押した者は、この電車が次の駅に着くまでに一番前の車両の運転手のところまで来なさい、無駄な緊急ブレーキの使用は罰金が課されます」というアナウンス。

 

一部始終を見ていた周りの人たちは「いやいや、仕方ないって!」とか口々に言っていましたが、緊急ブレーキを押したお兄ちゃんは言われた通り一番前の車両めがけて歩いていきました。

 

 

 

あの後どうなったんだろう・・・。私達、その場を見ていた証人がいるけど、みんな降りていくしお兄ちゃんを擁護出来る人たちがいなくなっちゃうよ・・・と勝手に心配。あの後のお兄ちゃんの処分がどうなったのか気になって仕方ないわ!

 

でもね、私は思うんですけど、なぜお兄ちゃんは緊急ブレーキを押したんだろう。そりゃ人が倒れたことは倒れたけど、緊急ブレーキじゃなくても運転手(車掌)に連絡できるインターホンは至る所についているし、それを押してまずは報告すればよかったはず。電車を止める必要はなかったと私は思います。でもきっととっさの行動だったんだろうな。

 

そこで改めて気づいたんですけど、ドイツの電車って(S-bahn)全てのドア、しかも向かい合う両側のドアも含めすべてのドアの横に緊急停止レバーがついてる!すごい。日本の電車ってそこまで付いてないですよね。

 

そこまで回数は多くは無いけれど、突然人が倒れたり転んだりした場所にいたことがありますが、周りの人たちの動きが機敏と言うか、みんな通りすがりなのにすぐに近寄って行って、すごく助けるし、協力するし、その姿はいつ見てもすごいなあと思います。私が一人だったらどこまで出来るんだろうと思ってしまいます。